冷蔵庫は物を収納するだけではなく、情報も収納することとなったわけですが、ここにすべての家庭電化製品が接続されており、冷蔵庫のパネルに埋め込まれた液晶画面ですべての電化製品を管理することが可能になります。もちろん、個別に電化製品を管理することも可能ですが、冷蔵庫が統合的なコントロール・センターとなるわけです。サーバーと各電化製品は、一見したところ直接つながっていないのですが、実は電気をとるコンセントを経由して情報が流れています。つまり、かつては電力だけを流していた家庭用の配線が、同時に情報をも流す役割を果たしています。新しく購入した電化製品も、コンセントに差し込むだけで、サーバーに自動的に認識され、そのコントロールの下に置かれます。
インターネットの空間は、インターネットを使って来た人びとの要求に基づいてつくられてきました。そもそもは一九六九年にアメリカのARPAアドバンスト・リサーチ・プロジェクト・エージェンシー・ネットワーク)の実験が最初で、それが一九八〇年に始まり今に至っています。ARPAネットというのは、国防総省の一機関であるということから、インターネットは軍事ネットワークから発展した、とよく言われます。しかし、それは正しくありません。国防総省の一機関ではありましたが、高等研究の一環としてコンピュータ・サイエンスを研究するためのネットワークだったのです。これがインターネットの直接の起源だとは、私は思いませんが、とにかくこのARPAネットから八〇年代の初頭、CSネットに至る一〇年余りのあいだに、いまのインターネットの背景になるようないろいろな発展がありました。それは一貫して、コンピュータ・サイエンティストのためのネットワークとして発展してきたCSネット(コンピュータ・サイエンス・ネットワーク)の影響を経て、いまのインターネットに至るのです。
イーバンク銀行が転落したことには、07年夏に発生した「サブプライムローン」(低信用者向け高金利住宅ローン)問題が影響しているだろう。イーバンクは、セブン銀行・ゆうちょ銀行のATMにおける入出金手数料が無料というメリットを前面に打ち出してユーザーを獲得してきた。例えばセブン銀行では入出金ともに「何回でも無料」だった。しかし、07年10月末、12月より手数料を条件付きで有料化するという発表を行い、前出のセブン銀行では「所定回数無料」と制限されてしまった。これがユーザーの評価を大きく変えたものと思われる(その後、08年3月より、入金のみ「3万円以上は無料」と改訂された)。なぜユーザーの反発覚悟で手数料を改訂したかといえば、その理由の一つがサブプライムローンだ。イーバンクが08年2月に発表した決算では、08年12月末までに78億円の損失を出し、毎年4〜12月期の連結決算で116億の最終赤字に達したと報告されている。この投資損失を手堅い手数料収入で補填するというのが目的だろう。ちなみにソニー銀行やジャパンネット銀行は、サブプライム関連の証券には投資していないと発表しており、ともに2007年9月中間期決算では黒字を計上している。