最近はパジャマを着る人が多いのでしょうか。欧米でもパジャマのいい店は繁盛しています。この場合、もっとも基本的な形で、しっかりしたポプリン地に、衿と前中心にブルーのパイピング(布を線状にはさみ縫いする)をしてあるものです。デパートの紳士物売場でよく見かける形で、ああ、あれかと思い出す人も多いでしょう。パジャマは寝巻きですから、これを着て人前に出ることは失礼だと考'えてください。病気で寝ていても、食事のときや、お見舞いの方が見えたときなどガウンをはおるというように、パジャマ(ネグリジェも同じ)とガウンとは一対なのです。日本のデザインは、作る人も着る人も、パジャマでさえ、ごてごてプリントやフリル飾りを好みますが、外国のものはすっきりとしたデザインという点がちがいます。
単品を安く大量に売るために、生産はニューヨークから情報収集し、東京・原宿のオフィスでデザイン・企画し、それを中国をはじめとする縫製工場にOEM生産し、販売するという、一貫して垂直総合システム(SCM)で展開している。このように顧客の要望に応え、顧客を創造する経営が同社の理念である。だから、ただ顧客志向と言っても明確なものでなければならないのだ。さらに、SPA成功には完全買取り。リスクなくして利益なしというだけに、リスクをかけたビジネスモデルの確立を図るシステムの構築が欠かせない。それには企画・開発・生産・物流・販売まで一貫した垂直的なシステムが重要である。ワールドやファイブフォックスなど有力なSPAが採用しているように、販売網の確立であり、その上での商社の力に依存するシステム作りである。
アカデミー賞授賞式をテレビで観ていた。集まってくる女優さんが美しくて素敵。華やかなのだけど、昔観た授賞式と少し違う。きらびやかさがナチュラルになって落ち着いてみえる。ヘアスタイルも技巧的な人は少なく自然のまま、衣装も黒や象牙色などのナチュラルなドレス、上質でデザインの良いものをシンプルに着ている人が目立った。アクセサリーも飾り過ぎず、ぴりっと控えめ。時代を反映しているともいえるし、もしかしたら私の視線がそういう人ばかりを選んでいたのかもしれない。そう考えると日本の女優さんや、そんな人々の集まりのほうがずっと派手。装飾過多に思えて仕方ない。美しい人々はそのままで華やかなのだから、もっと自然に素材の良さをアピールしてほしい。美しい衣装というのもそう。それだけで存在感があるのだから、アクセサリーを山のように着けて、ドレスの良さを殺さないようにしたい、と思うのだけど。アカデミー賞のほうに話を戻す。作品賞にノミネートされた『ピアノ・レッスン』のホリー・ハンター、黒い長い髪をストレートにし黒い衣装、メイクも薄くてとても知的な女優さんだった。子役アンナ・パキンの、助演女優賞受賞で大喜びする姿が良かった。いいなあ、すごい人はすごいなぁ、と感動する。個人的には『ピアノ・レッスン』が作品賞だったらと思ったくらい大好きな映画だった。まだ観ておられない方はぜひ。それはともかく、美しさをより高めるのは過剰な装飾ではなく、ナチュラルで知的なこと、それにつきると思う。もちろん、美への努力を怠らないことも必要だろうが、それを表面に出さないこと、それも知的な女性ならでは。ナチュラルで雑な人にならいつでもなれるのだけど。美しく知的であること、それは永遠の課題、少しでも近付きたい。